▼ナイスネイチャについて
ナイスネイチャ:1988年4月16日生まれ
今年33歳になった元競走馬で、年末に行われる「有馬記念」という大きなレースで1991年から3年連続3着という名記録(?) を残し、「ブロンズコレクター」と呼ばれていましたが、 JRAからワイド馬券が発売された時にはポスターのモデル になるほどの人気者でした。
▼バースデードネーションとは
ナイスネイチャ33歳の誕生日から始まり今年で5回目となる。開催期間は4/16~5/17まで
集まった寄付は繁殖の役目を終えた馬たちの命を繋ぐために使用される。
NPO法人「引退馬協会」によるキャンペーン
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」
目標:3,000,000円 (開催当初は2,000,000円)
支援者数: 16,296人
支援金額: 35,829,730円
当初の目標を文字通り桁違いに越え、3000万円以上もの寄付金を集めたことが注目される要因として、スマートフォン向けゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の影響が大きいと言われています。
ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」が700万ダウンロードを突破!
— ウマ娘プロジェクト公式アカウント (@uma_musu) May 14, 2021
700万ダウンロード突破を記念して、トレーナーの皆様にジュエル1500個をプレゼントにお贈りいたしました!
今後ともゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」を宜しくお願いします!#ウマ娘 #ゲームウマ娘 pic.twitter.com/PdBJ62qKIC
※ 2021年5月14日、サイゲームスは、育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』が700万ダウンロードを突破したことを公式Twitterにて明らかにした
作中でも登場しているナイスネイチャはツインテールが特徴のキャラクターで、”いつの時代にも存在する、『もどかしい馬』”が代名詞のナイスネイチャらしく、何かともどかしいウマ娘として描かれ人気を博している。今回の寄付金が約3500万円を超えたのは、『ウマ娘 プリティーダービー』の人気が後押ししたのは間違い無いでしょう。
SNSでは「推しは推せるうちに推せ」、「長生きして下さい」などのコメントが見られた。また冒頭で述べたように有馬記念3年連続3着という「3」という数字に縁がある馬なので、今回は33歳の誕生日ということもあり、寄付が3333万円を超えるときはTwitterのトレンドに上がるほど一際盛り上がりを見せた。
この度は「ナイスネイチャ33歳のバースデードネーション」に多くのご支援を賜り、誠にありがとうございました。
— 引退馬協会 (@rhainfo) May 18, 2021
代表理事の沼田より皆さまへの御礼と今後の方針についてお知らせいたしますので、ぜひご一読くださいますよう、お願いいたします。https://t.co/xyFCnnRavi
▼引退した競走馬の生活とは
日本では毎年7,000頭ものサラブレッドが生産されていて、多くの馬が引退をしているそうです。
牡馬の場合はG1などの大レースで実績を残すことができれば、種牡馬になることができますが、種牡馬になれるのはほんの一握りの競走馬だけです。
繁殖入りできなかった競走馬は、乗馬やホースセラピー馬としてセカンドキャリアを積むことになりますが、
それでも、全ての引退馬を受け入れるほどのキャパシティはなく、9割近くは用途変更による行方不明や殺処分されてしまっているのが現状であり、近年問題視されています。
▼寄付金の使い道
今回集まった寄付金は引退競走馬の余生の支援を行っている「認定NPO法人引退馬協会」のフォスターペアレントという里親システムで、引退馬が余生を過ごすための1頭100万円として支援金として、ナイスネイチャだけではなく、他の引退馬にも使用されるそうです。
今回の支援企画に助けられ、余生を過ごせる引退馬がいること。どのようなきっかけであれ、この活動を応援する方が増えたこと。今回のバースデードネーションの躍進は、関係している誰もが喜ぶ結果を見せつつあると言えるのではないでしょうか。