ボクシング〜記憶に残る大逆転劇

まいど。ファンクラ編集部お酒と格闘技担当のブロンソンです♪

何度もボクシング関連のブログを書かせてもらっていますが、ボクシングの魅力の一つは一発逆転がある事。
例えばサッカーで0対10で残り5分の場面を想像してみてください。まず逆転は無理ゲーですよね。。。
しかし!ボクシングや格闘技は残り1秒でも逆転があり得るんです。

今回は筆者的、記憶に残る逆転劇を紹介したいと思います。

残り2秒!ボクシング史に残る逆転劇

まずはフリオ・セサール・チャベスVSメルドリック・テーラーⅠを紹介したい!

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1990年3月17日に行われた66勝(55KO)のメキシコの帝王チャベスと、ロサンゼルス五輪フェザー級金メダリストからプロ転向し24勝(14KO)1分けのテーラーとの無敗同士のWBC・IBF世界スーパーライト級王座統一戦。
ちなみにチャベスは3階級制覇を成し遂げており、この時点ですでに伝説化されていた名王者で、「ろくでなしブルース」の前田太尊の原チャリ「チャベス号」の名前の由来にもなっていますw

前評判ではチャベス有利だったものの、試合はテーラーがスピードと鋭いパンチで圧倒する展開。ポイント不利のまま迎えた最終ラウンド、チャベスが猛攻に出ます。
残り25秒で右ストレートを効かせると、残り16秒、ニュートラルコーナーで右ストレートをたたき込み、痛烈なダウンを奪う。

カウント8で何とか立ち上がったテーラーだが、ファイティングポーズはとれず、レフェリーが試合をストップした。
 TKOタイムは最終回2分58秒。残り2秒しのぐことができれば、チャベスの伝説を崩すことができただけにトレーナーら陣営は猛抗議。ストップのタイミングを巡ってファンの間でも大論争となりました。

最終ラウンド残り25秒から。

ちなみに両者は94年9月に再戦し、チャベスが8回TKOで因縁に決着を付けています。

初回にダウンを奪われてからの逆転KO

続いては西岡利晃VSジョニー・ゴンサレス!


2009年5月24日に行われたWBCのスーパーバンタム級王者西岡と指名挑戦者ゴンサレスとの一戦。
対戦相手は2階級制覇を狙う強豪ゴンサレス。そして開催地は敵地メキシコと、西岡選手にとっては不利な状況が揃っていました。(当時では敵地での世界戦防衛に成功したのは渡辺二郎ただ一人)

メキシコでの予想はゴンサレスの圧倒的有利。さらにはゴンサレスは西岡戦後の試合まで決まっている状況。
バンタム級での4度の世界挑戦失敗、アキレス腱断裂という選手生命にかかわる危機を乗り越えて前年に王座を獲得した西岡選手は、チャンピオンにもかかわらず、完全にかませ犬の立場でリングに上がったわけです。

西岡選手への大ブーイングの中始まった試合は1ラウンドからゴンサレスが積極的に仕掛けます。立ち上がり緊張からか硬さのあった西岡選手は、不用意にパンチをもらい、ダウンを喫してしまいます。(1R2分33秒)地元ファンで埋め尽くされた会場は大盛り上がり。

1R。ダウンを喫する西岡選手。

しかしダメージのなかった西岡選手はこれで冷静さを取り戻します。積極的に攻め続けるゴンサレスの攻撃をかわしながらチャンスをうかがいます。

そして迎えた3ラウンド、西岡選手はメキシコのファンの度肝を抜きます。
サウスポーの西岡選手は、やや右にステップしてからの左ストレート一発。ゴンサレスは大の字にキャンバスへ沈んでいきます。見事なクリーンヒット。

衝撃KOの瞬間

なんとかゴンサレスは立ち上がるも、レフェリーが試合をストップし、西岡選手のTKO勝利。

この試合は2009年のWBCベストKO賞を受賞し、その一撃は「モンスターレフト」と形容されるようになりました。
敵地に乗り込んでギリギリの緊張感の中、初回にダウンを奪われてからの逆転KO勝ちは、日本のボクシングファンにとって、感動と興奮を与えてくれた試合でした。

他にもまだまだありますが、今回はこの2試合を記憶に残る逆転劇として紹介させてもらいましたー。では!

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