ボクシング史上最も偉大な選手

まいど。ファンクラ編集部お酒と格闘技担当のブロンソンです♪

今回は「ボクシング史上最も偉大な選手」と評される現役ボクサーについてご紹介していきたいと思います。

その人物とはマニー・パッキャオ選手(比)その人です。ボクシングに興味のない方も名前ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?パッキャオ選手の何がすごいのかをぜひ皆さんに知ってもらいたい!

パッキャオ 選手は現在、筆者と同い年の42歳にして現役のWBA世界ウェルター級王者(休養王者)。
まずそれだけでもありえないのですが、ボクシング界唯一の8階級王者でもあり、フィリピンの現役上院議員で次期大統領候補と、偉大なポイントが盛り沢山の選手なんです!

フィリピンの貧しい農家の少年から世界王者へ

1978年、内戦中のフィリピンで生まれ、貧しい家庭で育ったマニー・パッキャオ。少年時代、草ボクシングでお金を稼いでいた彼は、14歳の時にマニラに出稼ぎに出てそこで本格的にボクシングを始めました。

アマチュア試合で64戦60勝4敗の戦績を残しライトフライ級でプロデビュー。初タイトル獲得は1998年12月で現役27戦目。チャチャイ選手(タイ)を破ってのWBC世界フライ級王座でした。ちなみにフライ級はボクシング17階級あるうちの下から3番目に軽い50.80kg以下の階級です。

常に強い相手と対戦

パッキャオ vsレドワバ

WBC世界フライ級王座を1度の防衛を決めた後の試合で敗れ、次のステップに選んだのは3階級上のスーパーバンタム級(55.34kg以下) 。IBF世界スーパー・バンタム級王者のレーロホノロ・レドワバ(南ア)に挑戦。

対戦予定の選手が負傷欠場のため、代役としてリングに上がる事になったのだが、打診されたのは試合の2週間前。それにも関わらずパッキャオ選手は「YES」と即答したという。

パッキャオ選手にとって幸運だったのは、この試合が当時のボクシング界でスーパースターのオスカー・デラ・ホーヤ(米)が5階級制覇に挑戦する注目のファイトの前座だった事です。
そんな大舞台でパッキャオは王者を圧倒しTKO勝ち。1万5000人の観衆と大勢のテレビ視聴者の前で2階級制覇を成し遂げました。

その後はフェザー級(57.15kg以下)へ階級を上げ、マルコ・アントニオ・バレラファン・マヌエル・マルケスエリック・モラレスなどのメキシコの強豪と名勝負を繰り広げます。(この間にフェザー級リング誌王者を獲得)
同じくマルケスと再戦しスーパーフェザー級(58.97kg以下)王者も獲得し、4階級制覇。

失神KO負けなど挫折を乗り越える

そのあとはライト級(61.23kg以下)、スーパーライト級(63.50以下)と6階級を制覇し、ノンタイトル戦でオスカー・デラ・ホーヤ(米)を圧倒。デラホーヤ引退のきっかけを作ります。

スーパーライト級ではIBO王者リッキー・ハットン(英)相手に衝撃のKO勝利を飾り、2009年のKOオブザイヤーに輝いています。筆者もwowowで見た時の衝撃が忘れられません。


さらにはミゲール・コット(プエルトリコ)ウェルター級(66.68kg以下)、アントニオ・マルガリート(メキシコ)スーパーウェルター級(69.85kg以下)を下して32歳を前に8階級制覇を成し遂げました。

圧倒的な体格差から聖書の「ダビデとゴリアテ」に例えられたマルガリート戦
マルケスとの第四戦、衝撃の失神KO負け

その後は体重という最大の敵との戦いが続きます。ウェルター級のノンタイトルマッチで宿年のライバル、マルケス相手にまさかの失神KO負け。しかしながらそれらを乗り越えて42歳の今もなお第一線で活躍しています。

62勝(39KO)7敗2分という戦績以上に、ライトフライ級からスーパーウェルター級まで20キロ以上も体重を上げての8階級制覇をし、常に自分よりも大きい相手、強い相手と真っ向勝負を挑み続けてきたパッキャオはまさに史上最も偉大なボクサーと言えるのではないでしょうか?

ファイトマネーを貧しい人々へ寄付

常識破りの戦いを見せるパッキャオだが、そのファイトマネーも桁外れ。15年にラスベガスで開催されたフロイド・メイウェザー・ジュニアとの一戦は、今世紀最大のスポーツイベントといわれ、両者に支払われたファイトマネーは150億円を超えた。

パッキャオはこうして自身の肉体を削り、傷を負いながら稼いだお金を貧しい境遇に置かれた世界の子どもたちに寄付しています。
フィリピンの貧しい人のためにマニー・パッキャオ財団を作り、ホームレスの人々のために1000戸以上の住宅を寄付。ミンダナオ島にはマニー・パッキャオメディカルセンターを建設中と、寄付の大きさも規格外なのです。

最後の挑戦?

そして、2021年8月21日パッキャオ選手ががついにリングに帰ってきます。
2019年7月にキース・サーマン(米国)に判定勝ちして以来となる復帰戦の
相手は最強の敵「IBF&WBC世界ウェルター級王者エロール・スペンスJr.(米国)」。

スペンスJr.は27戦全勝(21KO)IBF王座は5度、WBC王座は1度防衛。無敗の王者は31歳と年齢的にも絶頂期と言ってもいい選手。パッキャオ選手不利と見る向きが多いです。

しかしながら筆者は42歳パッキャオ がやってくれる気がしてなりません。

スペンス戦に向けたトレーニング動画をパッキャオ が公開。衰えない連打の嵐!

試合後、来年のフィリピン大統領選への出馬を宣言する可能性があるパッキャオ選手。その場合、これが現役最後の試合となります。

2021年8月21日は大注目ですね。では!ボクシング史上最も偉大な選手の話でした。

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