以前までは、外で飲む時には「とりあえず生で」と注文する方も多いのではないでしょうか。
最近ではご時世柄、自宅でビールを飲む機会が増えた方も多いかと思います。
メーカーも宅飲み需要を受けて、様々な工夫を凝らしたビールのCMを打ち出しているのをよく見かけます。
でも、ちょっと待って下さい。
コンビニやスーパーで販売している缶ビールには”生ビール”と記載している商品は殆どありませんよね?
そもそも「生ビール」の「生」とは何が生なんでしょうか?
この疑問に答えられる人は、ちょっと少ないかもしれません。
覚えておくとお酒の席のネタとして使えますよ。
生ビールの”生”の定義とは?
“生ビール(なまビール)とは、日本において熱処理をしていないビール全般を指す”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AB
製造工程で使用する酵母が発酵し続けると味が落ちてしまうそうです。
そのため出荷時の味をキープするために酵母の働きを止める手段として熱処理をしていました。
そして、熱処理をしていないビールは「酵母が生きているビール」=「生ビール」と呼ばれるようになりました。
提供側の都合として酵母が生きているビール(生ビール)は、時間が立つと味が落ち、賞味期限の短さも相まって取り扱いが面倒だが、味は良かったため、回転率の高い外食産業で提供されるビールサーバーで注がれる樽出しのビールで普及しました。
そして、個人店や家庭用で飲まれる瓶ビールは加熱処理をしているのが一般的でした。
しかし、実はこれらは過去形です。
現在は発酵時の酵母をろ過して取り除くことができるため、加熱処理をするビールが少数になったそうです。
そのため、昔の名残で「生ビール」=「ビールサーバーから注がれるビール」のような印象がありますが、実は現在普及している瓶ビールも缶ビールもほぼ「生ビール」です。
「生」じゃないビールはあるの?
現在、生ビールではない加熱処理をした昔ながらのビールはあるのでしょうか?
実は少数ながら存在していましたので、気になった方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
英語で「とりあえず生!」を頼むには
最後に豆知識、英語で「生ビール」を頼むにはどうすればいいでしょうか。
海外では基本的にビールの銘柄で注文することが多いため、英語でそのまま「raw beer(生のビール)」と伝えてもまず伝わることはないでしょう。
この場合の正解は「draft beer(ドラフトビール)」です。
樽だしのビールのことを指しているため、「とりあえず生!」(銘柄指定無し)ができますね。