井上尚弥が成し遂げようとしていることの凄さを本気で解説する

まいど。ファンクラ編集部お酒と格闘技担当のブロンソンです♪

この間の井上vsドネア2は興奮しましたね。amazonプライムの配信も過去最高記録を樹立したみたいで、日本中が熱狂したと言っても過言ではないのではないでしょうか?

試合の内容や技術解説はYouTubeでも多く上がっているので、今回は井上尚弥選手の4団体統一ロードの凄さを分かりやすく解説したいと思います。

4団体とは?

まず、ボクシングには主要4団体のベルトが存在します。WBA、WBC、IBF、WBOです。
特にどの団体のベルトに価値があるという訳ではなく、どのベルトにも等しく価値があります。
設立順はWBA、WBC、IBF、WBOで、日本で世界王座として認可された順番も同様となります。

左上WBO、左下WBA、右上IBF、右下WBC

古くはファイティング原田、具志堅用高の時代にはWBA一つしかベルトは存在せず、今よりもベルトの価値が高かったといえますし、世界チャンピオンになることも難しかったことは間違いありません。
なので、現在では4団体統一という事がその階級の真の王者ともいえる訳です。

具志堅用高が現役の頃のWBAベルト

しかしながら、世界王者同士の戦いは実現には多くのハードルが存在します。各団体が命じる指名試合(ランキング1位との対決)を優先しなければならなかったり、片方の選手の故障による延期、報酬が折り合わないなどなど。そのハードルを乗り越える前に負けてしまう選手がほとんどなのです。

歴代の4団体統一王者

2022年6月時点で4団体統一を成し遂げた選手は8名。
うち現役選手は6名、現在進行形で4団体統一王者はスーパーミドル級のサウル・カネロ・アルバレスとスーパーウェルター級のジャーメル・チャーロ、ライト級のデヴィン・ヘイニーがいます。
ここ最近はWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)など、団体を超えて統一戦の機運が高まっている事も、3名もの4団体統一王者がいる要因でもあります。

左からヘイニー、カネロ、チャーロ

史上初の4団体統一王者はミドル級のバーナード・ホプキンス選手。IBFベルトを12回防衛を重ねたのち、WBC、WBA、WBOと一つずつベルトを獲得していきました。一つずつベルトを取って4団体を統一した選手は過去にもホプキンス選手しかおらず、井上尚弥選手が二人目になろうとしているという訳です。

4つのベルトを手にしたホプキンス

史上初づくめの4団体統一ロード

そして!今まで全てKOで4団体統一をした選手は一人もいません。
井上選手はIBFジェイミー・マクドネル1RKO、WBAエマヌエル・ロドリゲス2RKO、WBCノニト・ドネア2RKOと、3つのベルトを獲得するのに5Rしか要していないんです。そんな選手は地球上のどこにも今まで存在しませんでした。

左からマクドネル、ロドリゲス、ドネア

おそらく年内にWBO王者ポール・バトラーとの試合が実現すると思います。そしてKO勝利すれば初の全KOでの4団体統一を実現する事になります。4つのベルトを獲得するのに計何ラウンドを要するかにも注目です!

WBOバンタム級王者ポール・バトラー

さらにさらに!バンタム級を統一後はスーパーバンタムに階級を上げると宣言していますが、そのスーパーバンタムでも4団体統一の動きが高まっています。WBA、IBF統一王者アフマダリエフとWBC、WBO統一王者フルトンの統一戦が実現すれば、その勝者と井上尚弥との史上初の4団体統一王者同士の対決となるかも。。。

そして現在3階級制覇中の井上尚弥選手ですが、次の階級スーパーバンタム級で世界王者となれば4階級制覇で井岡一翔選手と並び、日本人二人目となります。フェザー級まではイケそう。スーパーフェザーももしかすると。。。日本人初6階級制覇も夢じゃないんです。

井上選手が成し遂げようとしている事のすごさが少しは伝わったでしょうか?

とにかく今後の動向に注目ですね!では!!!

タイトルとURLをコピーしました