気まぐれアジア旅 〜ミャンマー番外編①〜

光輝く神秘的な岩を目指し、ミャンマーに降り立った我々。

初日を終え、ようやくその岩へと向かうところなのだが、ここでちょっと番外編。

ミャンマーの主要都市ヤンゴンでも我々は散策をしていたのだが、ヤンゴンの街を歩いていると不思議なものをよく見かけた。。。

火曜サスペンス劇場でよく見かけた血痕が至るところに。。。

ミャンマーでは暴力事件が多発しているのか??

しかし、通行人をよく見てみると

やたらと唾をペッペッと吐いている。。。

それを見ると真っ赤な色をしているではないか。。。

実はこれ、キンマという東南アジアではポピュラーな嗜好品なのである。

紙タバコような嗜好品で、くちゃくちゃ食べてるとアルコールに酔った様な興奮を催すらしい。※ドラッグではありません。

そして、これを食べると唾液が多量に分泌され赤く変色してしまい、唾をペッペッと吐くと血痕のように見えてしまっているそうだ。

上がキンマ売りの人。街中の至るところにおり、日常的にキンマをミャンマーの人たちは嗜んでいると思われる。

郷に入っては郷に従え。。。

やはり、何事も挑戦してみないと分からないこともあり、私はキンマを購入することにした。

キンマ売りの人に近づくと

葉っぱを広げて何やら怪しい粉をふりかけている。。。

とりあえず、1個もらうおうと勇気を出して声を出してみる。。。

そうするとキンマ売りのニイちゃんが何やら言ってくる。。。

どのフレーバーにする?と言っているみたいだ。。。

上の写真の場所に様々なフレーバー(香り)があり、どうやら希望のフレーバーを混ぜてくれるようだ。

とりあえず、読み取れるものがライムぐらいしかなかったので、ライムと答えた。。。

すると白い液体を塗った葉っぱに茶色い粉と私が選んだフレーバーなどを混ぜて器用に折りたたんでいく。。。

そして、折りたたんだ葉っぱ6個をビニールに入れたものを渡され、100チャットと言われた。

だいたい日本円8円ぐらい。安い。

これが渡されたもの。。。

やはり、ちょっと口に入れるには勇気がいる。。。

とりあえず、意を決して口に放り込む。。。

 

 

 

  

おぉぉえええええっっ◎△$♪ぉぉお×¥えええっ●&%#?!

クッソまずい!

噛みまくって細切れになった葉っぱと謎の粉が混ざりあい、

ジャリジャリした感じが口に広がり苦みと清涼感(たぶんライム)が混ざったなんとも言えない味。。。

それもそのはず、どうやらキンマにはタバコの葉っぱと石灰を水で薄めたものが入っている。。。(上の写真でいうと白い液体が石灰である)

石灰ってあの運動場に引かれる白い粉じゃないの。。。

石灰と一緒にタバコの葉も含まれている。。。

どうもキンマとはコショウ科の植物を指し、その植物の葉の中に

タバコの葉、石灰、フレーバーなどともに檳榔(ビンロウ)というヤシ科の植物の実を入れて包んだものみたいだ。。。。

上が檳榔の実。

この檳榔の実の汁が唾液と混ざると赤くなるそうだ。。。

なんとか我慢してかみ続けていたのだが、すると友人から

おい!お前、顔面がチアノーゼ起こしたみたいになってるぞ!

知らぬ間に顔面が真紫に。。。

そうこうしていると口の中がピリピリしてきた。。。

まるで歯医者で歯を抜くときに麻酔をした後のようだ。。。

これがキンマ の効果か。。。

アルコールのような陶酔感があるというがコレなのか。。。

あとで調べたがキンマ はミャンマーに人気の嗜好品だが、

かなり健康被害が出ており、規制がかかっているそうだ。。。

まず、檳榔が発ガン性物質をたっぷり含んでいる。。。

そして、石灰を含んでいる影響で赤くなった唾液と一緒に歯にこびりついて褐色に変色し、

これを何十年と続けるとまさにお歯黒のような状態になるらしい。。。

さらにアゴも変形するらしい。。。

なんてもんを食ってしまったんだ。。。

そう思いながら、口から血ような唾液を流しながら、ミャンマーの街を闊歩するのであった。。。

こんなことを言ってしまったら体験したくないかもしれないが、ぜひ一度試して頂きたい。

なかなかの衝撃を味わえるかと思う。たぶん、一個ぐらいなら食べても大丈夫なはずです。。。

次回、いよいよ光り輝く神秘の岩があるやへと向かう。。。

つづく

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