42歳“レジェンド”パッキャオ破れる

まいど。ファンクラ編集部お酒と格闘技担当のブロンソンです♪

2021年8月22日(日本時間23日)米ラスベガスにてWBAスーパー世界ウェルター級タイトルマッチが行われました。
当初はWBC・IBF世界ウェルター級無敗の王者エロール・スペンス・ジュニア(米)とWBA休養王者マニー・パッキャオ(比)との統一選の予定でしたが、スペンス選手の左目網膜裂孔が発覚しスペンス選手が試合を辞退。
対戦相手はWBAスーパー世界ウェルター王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)へ変更となりました。

ウガス選手は北京五輪の銅メダリストの実力者ですが、世界前哨戦で連敗。
WBOスーパーフライ級王者井岡一翔のトレーナーも務める同郷キューバ人のイスマエル・サラスに師事して、プロ10年目にして王者にたどり着いた苦労人。
ウガス選手からすればパッキャオ選手との一戦は願ってもないビッグマッチなのです。

戦前予想

オッズ(英大手ウイリアム・ヒル)ではパッキャオ1.28倍、ウガス3.75倍とパッキャオの勝利予想が優勢。
スペンス選手とのオッズではパッキャオ選手劣勢でしたが、ウガス選手相手には圧倒的に有利との予想が大半でした。

会場は異様な熱気

パッキャオ選手が入場。いつも通り『ロッキー3』のテーマ曲「Eye Of The Tiger」がかかると会場のボルテージは最高潮に。
今回がラストファイトの可能性がある事を会場の誰もが知っているので、否が応でも盛り上がります。

wowowで観戦していた筆者も入場シーンだけですでに鳥肌ものでした。

パッキャオらしさを見せるも

試合は序盤から42歳の年齢を全く感じさせない手数とフットワークでペースを握ります。
3Rには右ストレートでウガスをロープへ追い込む場面も。

しかし徐々に身長で9cm優るウガスのリーチを生かした右フックがヒットし始めます。
以降、ウガスの右フックをガードしてもバランスを崩す場面が目立つ。クリーンヒットはないものの、ジャッジの印象は良くなかったかもしれません。

ウガスの右フックにぐらつかされるパッキャオ

最終ラウンドもウガスの右フックにバランスを崩しながらも反撃を見せる。
しかしながら判定は3-0でウガス選手の勝利。
パッキャオは最後まで攻める姿勢こそ見せたが、ラウンド全体を支配しきれず。接戦ではありましたが、本来の持ち味を発揮しきれませんでした。

試合後の発表ではなんとパッキャオ選手が発したパンチ数は驚異の815発。
ガードを固める体格差のある相手にクリーンヒットを中々決められなかった事が敗因ではあるものの、これは本当にすごい数字です。(ちなみに前回の観戦記で報じたカシメロvsリゴンドー戦では、カシメロ297発。リゴンドー221発でした)

現役続行or大統領選出馬か

試合後のインタビューでは一切の言い訳をする事なく、対戦相手のウガス選手を称えたパッキャオ選手。(こういう所もカッコいいのです)

「今後も試合をするか」という問いに「わからない。ちょっと休ませてもらって考えたい」とコメント。

大統領選に出馬するのかという質問に対しては、「それは来月発表するよ。大きな問題を抱えているので、ボクシングより大変な問題が政局にある。人々の手助けになりたい。20年以上ボクシングをやってきた。幸せの多いキャリアだった。ウガス選手本当におめでとう。今後のことは考えていく」と引退を示唆するような内容のコメントを発表。

42歳の生ける伝説の今後に注目したいです。では!

タイトルとURLをコピーしました