前回のつづき、秘境に隠された温泉地を見つけるべく台湾に向かった我々。
目指すべき温泉地がある場所「烏來」に到着し、宿泊するホテルを探すのだが、
ホテルは見つからず、土砂降りの雨に見舞われ、さらには巨大カタツムリが押し寄せてくるなど
悪運に見舞われる我々だったが、
突然、豪雨が止み、絶景のような虹が現れ、
運良くホテルを見つけることが出来たのであった。。。
気まぐれアジア旅 全話
温泉までまもなくだが、ここで番外編。
烏來に行くまでの道中、道を見ると血痕のあとのようなものが多々目に入る。

実はこれは、以前ミャンマーで体験した嗜好品「キンマ 」と似た
「檳榔(ビンロウ)」を口にして溜まった唾液を吐いた跡である。
キンマ含め檳榔は紙タバコような嗜好品で、くちゃくちゃ食べてるとアルコールに酔った様な興奮を催すものである。※ドラッグではありません。
ミャンマーと同じく、台湾でも多くの人が娯楽として檳榔を食しているのである。
それもあって街を散策すると至る所に檳榔屋がある。


上の画像は台北市街にある檳榔屋。

上は烏來に行く途中にあった檳榔屋。看板にはドラえもんらしきものが檳榔を手にし、宣伝している。。。
藤子F不二雄先生もびっくりしているだろう。。。
ミャンマーでキンマを体験したときはエライ目にあったが、
やはりここは、郷に入っては郷に従え。。。
何事も挑戦。。。我々も体験してみることに。。。

上の画像が購入した檳榔。ちなみに値段は日本円で100〜200円程度。
ミャンマーのキンマのようにウェット感はなく、葉っぱに小さな木の実が包まれたものである。。。

袋を開けると上の画像のような感じ。
キンマと同じく、中に石灰が入っており、中の木の実が檳榔(ビンロウ)というヤシの実の一種である。ちなみに石灰は食べてはいけません。。。
キンマのときはあまりに不味く、顔面が紫色になったが、

あまりの不味さに吐いてしまった。。。
今回はどうだろうか。。。
とりあえず、口に入れてみる。。。
んぐ!。。。

ん?
青臭くて苦く、独特の香りがするがキンマのときほど苦しくはないかも。。。
キンマのときはタバコのや独特のフレーバーなどいろんなものが入っていたからキツかったのか。

なんとかいけそうだ。。。
しばらく噛み続けると口の中が麻痺していく。。。
歯医者で麻酔薬を打たれたような感じ。。。
噛めば噛むほど唾液が出てくるので、吐き続けるのだが、
唾液が真っ赤に染まっている。。。

まるで持病のシャクをこじらせたような気分。。。
ずっと噛んでいると興奮する感じはないが、

確かにポーッとするような酩酊感はあるかも。。。
実はこの檳榔は眠気を覚まし、空腹が抑えられるという効能もあるそう。
それもあって現地では肉体労働者や長距離を運転するドライバーなどに愛される嗜好品だそうだ。

それゆえに男性客が多くいるため、檳榔を売る人がちょっと変わっている。

妙にセクシーなのである。。。

かなりいかがわしい。。。


食べ物を売っているお店に到底見えない。。。
風俗店?と勘違いするほど。。。ちなみにそういういかがわしいことは一切しておりません

男性客が多いということで必然的に売り子が女性になり、
より売上を伸ばすために

売り子の見た目も綺麗な人になり、

さらにはセクシーな衣装になったそうだ。

ドライブスルー感覚で購入でき、セクシー美女が手渡ししてくれるらしい。

このセクシー売り子、通称「ビンロウガール」、
現地では「檳榔西施(ビンロウシースー)」と言うのだが
実は過去の話。。。

見た目の激しさから風紀にも問題があったり、ビンロウガールが男性客に襲われるトラブルなどあり、自然と数を減らしていったそうだ。。。

今ではほとんど見ることはなく、
いたとしても台湾の田舎の方にしかいないらしい。。。
実際、我々が購入したときは
おばちゃんが檳榔を売っていた。。。

時代の流れとして廃れていった文化であるが
一目のセクシーなビンロウガールを見たかったと
軽い酩酊気分で思いを馳せながら

我々は台湾の街を彷徨い歩くのであった。。。
※ちなみに檳榔は日本の法律では指定薬物に認定されておりますので持ち帰らないように。
なんかアジア原産の虫の宿主に檳榔の実はされており、日本の侵入を防ぐためだとか。。。
現地で味わって下さい。

つづく